ここに注意
価格は安いですが、届くまでに2週間~1か月はかかります。
また、万が一不良品だった場合の対応が大変で、諦める覚悟も必要です。
目次
結論、中国ECサイトは使える!(但し条件付きで)
「中国製のものは中国から直接買えば安くなるんじゃないか?」
多くの方が一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
という訳で当社でも検証の為に、実際に中国のECサイトで購入してみました。
結論、大幅にコスト削減できた上で、無事商品は届きましたし、問題なく利用できています。
ただ、じゃあ今後は全て中国ECサイトから購入するかと聞かれればそうでもありません。
やはりメリットだけでなくデメリットもあり、状況次第で使い分けが必要です。
それでも、間接経費の削減効果は十分期待出来る為、詳細を記したいと思います。
中国ECを使って経費節減
業務で利用する文具類やOA機器、シューズやバック等、たとえ日本のメーカーから購入しても、よく見ると「Made in China」。
今や日本国内の様々がものが中国製で代替可能です。
当社でもこれまでに中国製の類似商品などを購入して評価することがありますが、ほぼ遜色なく使えています。
(あくまで知的財産権に違反していないことを前提に)
そんな中国製品は普段はAmazon等で購入しているのですが、どうせなら中国のECサイトから直接仕入れた方が安く済むのではないかと考え、
中国のECサイトの最大手の一つであり、比較的難易度が低い「Aliexpress」で実際に商品を購入しました。
中国ECサイトの仕組みは大きく二つに分かれる
と、その前に中国から商品を購入する際の注意点を一点補足です。
中国のECサイトで商品を購入する際、大まかにいうと2つの流れがあります。
①日本のAmazon等と同じように、自身で購入して日本国内の指定場所へ直接送ってもらう
②輸入代理店を介して商品を購入、日本国内の指定場所へ送ってもらう
①に関しては普段Amazon等でEC通販を行っている方なら問題なくすぐにでも始められます。「Aliexpress」もこちらです。
一方、②は店舗と価格交渉を行うことができます。但し、基本的に交渉は中国語です。
また、①と異なり輸出時の手続きが必要となる為、輸入代行業者や、最低でも輸出手続きを代行してもらう為に転送業者に協力してもらうことが大前提となります。
「淘宝(タオバオ)」と呼ばれるようなECサイトはこちらです。販売用にある程度まとまった数を仕入れたい時などにはこちらの方が適していると思います。
実際に「Aliexpress」で買い物をしてみた
前置きが長くなりましたが、早速Aliexpressで承認を購入してみましたので、詳細説明します。
1.まずはアカウント取得
Aliexpressのサイトにいくと、まずは全面英語です。中国語でないだけ安心しますが、もし不安な方はサイト右上の「Language」から日本語にも変換可能です。
但し、日本語は直訳なので逆に分かりづらく、英語のまま分からない単語だけ調べる方が良いかもしれません。
まずはアカウント取得からです。
右上の「サインイン」と書いてあるところにマウスを持っていくと、「無料で登録」というボタンが出てきますのでクリックします。
すると、下記画面が開きますので、任意で"メールアドレス"と"パスワード"を入力して「CREATE ACCOUNT」をクリックします。これでアカウント取得は完了です。
2.商品検索も日本語でOK
次に、お目当ての商品を検索します。画面中断上部の検索バーに検索キーワードを入力します。検索キーワードは日本語でも大丈夫です。
(但し、英語の方が検索結果の精度が高い気がします)
検索結果が表示されますので、更にカテゴリやメーカー等で絞り込みが可能です。
3.色やバリエーションで価格が異なるので注意!
表示された検索結果の中から、気になる商品をクリックすれば商品詳細を確認可能です。
注意したいのは、価格表記が「US$〇~$△」となっていて、色やバリエーションで商品の値段が異なることです。
パッと見た感じ安そうだと思っても、商品詳細画面で色を指定したら実は思ったよりも高かったということはよくあります。
ちなみに、パソコンのサイトからだとUS$表記ですが、スマホアプリからだと円換算での表記も可能です。
(パソコンでも円表記できるのかもしれませんが、やり方がわかりませんでした)
4.Amazonより約3割程度安かった!
業務効率化検証の為に「スマートウォッチ」が欲しかったので、世界で一番売れたらしい中国メーカーXiaomi製の「Mi band 3」を調べたところ、
Amazon:3,700円
Aliexpress:US$25.07(この時のレートで約2,700円)
となっており、Aliexpressの方が約1,000円ほど安いことが分かりました。
ふとおススメ商品の欄に「Mi band 3」によく似た「M3」という類似商品を見つけたので、せっかくこちらを購入してみることにしました。
5.配送時間が「20-35日」…!
色を選んだあと、運送の項目を見てみると「送料無料」の文字が!!中国からなのに本当に大丈夫なのかと疑問に思いつつ、少し下を見てみると「配送時間:20-35日」の表記が…
まぁそうだよなと納得しつつ、クリックしてみるといくつか配送方法の選択肢が表示されました。輸送費が有料になる代わりに、納期を短縮する手段もありますが、DHLとかにすると本体の実に5倍の送料が取られるようです。無難に「AliExpressの配送」を選択、約60円ほどで「13-20日」で届けてもらえるようです。
6.購入時の注意点は住所の表記
あとはカートに入れて購入決済へ。基本的には英語での入力となり、配送先は詳細な住所から記載することだけ注意していれば問題ないかと思います。
当社だと Tokyo Aer-Center #1102 Senju Adachi-ku Tokyo,Japan となります。
7.商品の追跡も可能!
サイトの注文履歴から、現在の商品の所在地の追跡も可能です。割と詳細に表示してくれるのですが、タイムラグもある為、参考程度に見ておくのが良いと思います。
8.商品到着!梱包状態は悲惨なことに…
5/13に注文し、5/23に無事届きました。予定よりも随分早い到着で少し驚きました。
ちなみに、+60円を支払って「AliExpressの配送」を指定したのですが、結局は送料無料の「ePacket」で届きました…
細かいことを気にしていても仕方がないので早速開梱です。中から出てきたのは…
箱がぼこぼこになっていました…気を取り直して中身を見たところ、肝心の商品は(たぶん)無事でしたので、OKとしました。
このスマートウォッチのレビューは別記事にて掲載したいと思います。
中国ECサイトのメリット
とにかく安い
今回比較したスマートウォッチはAmazonと比べて約3割ほど安いことが分かりました。
それ以外にも、物によっては1/10以下で購入できるものもありました。
ただ、全てが安いという訳ではありません。
移動用に電動自転車を購入しようかと調べてみたところ、
国内で購入するのとほとんど値段は変わりませんでした。
(送料との兼ね合いもあると思います)
日本には無い商品も手に入る
特に中国メーカー製のスマートフォンやタブレット、パソコンなどの電子機器については、中国国内や欧州向けで日本では未発表のものもあります。
中には非常に魅力的な性能でコストパフォーマンスが高く、日本でも問題なく使えるものもあります。
また、中国独自の発想で生まれた商品などもある為、新たな事業アイデアのネタを得ると為に覗いてみるのも良いと思います。
中国ECサイトのデメリット
納期が長い
当たり前と言えば当たり前ですが、Amazonのように頼んだ翌日に届くということはありません。
通常2週間~1か月程度、長いものだと2か月以上の納期のものもあります。
その為、利用しようと思うと計画性が必要となります。
逆に先を見通す習慣をつける意味でも自社での活用法を探ってみるのは良いかもしれません。
基本は英語or中国語で説明も不親切
今回当社が利用した「Aliexpress」を含め、最近の中国ECサイトは日本語対応しています。
但し、翻訳サービスによる直訳がほとんどで、意味を理解するのも苦労します。
そういう意味では英語か中国語が多少理解できないとつらいです。
また、説明に関しても非常に簡易的で、日本のような丁寧さはありません。
その為、説明されていない部分を想像し、多少のことは自力で調べて解決するくらいの気持ちが必要です。
余談ですが、今回購入したスマートウォッチは、電源を入れるだけで苦労しました。
不良品の対応に不安有り
取引が問題なく終了すればよいのですが、
例えば届いた商品が頼んだものと違っていたり、もしくは初期不良品だった場合、
店舗側との調整が必要になります。
やり取りは英語や中国語になるのと、日本の業者のような丁寧さはないようなので、
最悪泣き寝入りの覚悟も必要かと思われます。
参考までに「Aliexpress」は一応は何か問題があった場合には返金制度も準備されてはいます。
当社では今回、ご紹介したスマートウォッチ以外にも、様々なジャンルの商品をいくつか購入しています。
どれかで問題が発生すれば、トラブルシューティングの様子も公開させて頂きます。
こんな人には向いている!
以上のように中国ECサイトを使う場合は、メリットとデメリットが存在します。その為、向き不向きもあります。
当社が考える、中国ECサイトの活用に向いている方を最後に紹介します。
こんな人が向いている
- おもしろいもの、新しいものが大好き
- 問題が発生した際にインターネット等で調べて自力でなんとかできる
- 自身でリスク管理ができる(責任が取れる)
- 中国語か英語が多少なりとも扱える
- 失敗しても「良い経験ができた」と笑い飛ばせる