8/23追記
・8/21よりドコモから「HUAWEI P30 Pro HW-02L」の予約が再開されました。9月に発売予定とのことで、少なくてもこの機種に関しては安心しても良さそうです。
7/1追記
・6/29、大阪で開催されていたG20(20か国地域首脳会議)の終了後に米国のトランプ大統領がHuaweiへの禁輸措置を事実上解除するといった発表を行いました。具体的にいつどうなるのかは現時点ではわかりませんが、本件でHuawei製品の購入を控える必要はなくなりそうです。
6/4追記
・AmazonにてHUAWEI製スマートフォンの販売が再開されました。ドコモの新製品「P30 pro」は未だ予約再開していない為、動きがあれば追記します。
5/27追記
・BCNランキングの日次の販売台数シェアの集計結果が公開されました。それによると、ファーウェイのシェアは5月15日(問題発生直前)では約15%(アップルに次ぐ2位)でしたが、直近の5月22日には5.0%と3分の1に縮小したとのことです。
各キャリアがHUAWEIの新型スマホの販売延期を発表しており、当面は厳しい状況が続くかもしれません。
(引用元:BCN+R)
・中国のライバルメーカである「xiaomi(シャオミ)」が"苦戦するHUAWEIに敬意を表する為"に新製品の予約キャンペーンを自粛しました。xiaomiのスマートフォンは日本国内では未発表の為、現時点で影響はありませんが、今後も何かしらの形で影響を及ぼすかもしれません。
5/24追記
・simフリー版の「HUAWEI P30/P30 lite」はgoogleのサポートが問題なく行われるとのことで、公式ストアでは予定通り本日発売されるとのことです。
(但し、各キャリアが販売するモデルに関しては現時点でノーコメントとなっています。)
・googleはAndroidの公式Twitterアカウントにて、既存のHuawei端末についてはGoogle PlayとGoogle Play Protectによるセキュリティを提供し続ける予定であることを発表しました。とりあえずは既に販売済のスマホに関しては、いきなりはしごを外されることはなさそうです。
For Huawei users' questions regarding our steps to comply w/ the recent US government actions: We assure you while we are complying with all US gov't requirements, services like Google Play & security from Google Play Protect will keep functioning on your existing Huawei device.
— Android (@Android) 2019年5月20日
5/23追記②
・イギリスのARM社も取引停止となりました。これでHUAWEIスマホの処理装置である「Kirin」が製造できない為、いよいよ手詰まりになるかもしれません。
・SDカードの規格を管理する団体(SDアソシエーション)からも除名されたようです。これでmicroSDカードスロット自体が搭載できなくなります。
5/23追記
・5月下旬に発売が予定されていたHUAWEIの新製品「Huawei P30 lite」ですが、各キャリア共に販売延期の発表がありました。ソフトバンク系のY!mobileとau、そして格安スマホ各社もです。
・また、ドコモが独占販売予定だった「P30 Pro」も予約停止となりました。
・Amazonでは販売していますが"輸入代行業者による並行輸入品"のみのようです。
・パナソニックがHUAWEIとの取引中止したようです。いよいよ国内でも影響が出始めています。
ここに注意
既に購入済のスマホには影響は無さそうですが、
今後HUAWEI製スマホを買う場合には注意が必要かもしれません。
HUAWEIとgoogleがケンカした?
という訳ではありません。大本は国家間の貿易戦争から、話がどんどん我々にも影響を及ぼすところにまできています。
5/15に米商務省が、Huaweiとその関連企業に対して米企業が製品およびサービスの提供を規制するとの発表がありました。
そして、昨日(5/19)には、米Googleが、中国Huaweiとの取引停止を検討しているとの情報がロイター通信によって報じられました。それによると、GoogleはHuaweiに対して「Android」及び「Googleサービス」の技術サポートの提供や協力を中止するとのことでした。
まだ確定ではないようですが、もし実現してしまうと日本国内にも大きなインパクトを与える事態になりそうです。
今回の件は世界や日本国内でどの程度の影響が出るのか?
米調査会社IDCが4月30日に公開した2019年第1四半期(1~3月)の世界でのメーカー別スマートフォン市場調査結果によると、Huaweiは韓国Samsung Electronicsに次ぐ2位となっています。
割合でみると20%弱、つまに5人に1人はHUAWEI製スマホを使っているということになります。
出展元:IDC(https://www.idc.com/)
一方で日本国内はどうかというと、Apple(Iphone)が相変わらず半分程度のシェアを占めており、そこまで影響がないようにも思われます。
ですが、実態として、国内の大手キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)は全てHUAWEI製スマホを扱っており、各メディアなどでの「2018年を代表するスマホ」ではほとんどHUAWEI製スマホが選ばれています。性能に対するコストパフォーマンスが非常に高く、ひと昔前までの「中国製は品質が悪い」という思い込みを覆すほどの信頼性も人気を支える要素かと思います。その為、今後も見据えると日本国内においても影響は小さくないと思われます。
※従来型携帯電話は含みません。
※OSにAndroid系を採用している折り畳み式のものもスマートフォンに含みます。
Source: IDC Japan, 2/2019
既に使っているHUAWEI製スマホはどうなる?
昨年頃から人気機種がたくさん出た為、HUAWEI製スマホを使っている方も少なくないかと思います。実際、当社でも評価用のものを合わせると計4台のHUAWEI製スマホを保有しています。仮にGoogleがサポートを停止した場合はどうなるのでしょうか?
現時点では、下記が行えなくなると予想されています。
・Android OSのアップデート(=セキュリティリスクの増大)
・Google Playストアの利用(=新規アプリがインストール不可)
・Gmail、YouTubeアプリのようなGoogle製アプリ
一般のユーザからすれば実質使い物にならない状況となってしまいます。
ではこの影響範囲はどこまで及ぶのはについてですが、現状では "既存のHuawei搭載端末では引き続きサービスを提供予定" との声明をGoogleが発表しました。しかしながら、あくまで確定情報ではない為、今後も注意して同行を見守る必要がありそうです。
万が一、既に購入済の機種にまで影響が出る場合は、販売元がどういう補償を行うのかも合わせて気になるところです。
今後のHUAWEI製スマホはどうなる?
Googleからのサービスが停止した場合、致命的なのはOSにAndroidが使えなくなることです。こうなることを予期していたHUAWEIでは、独自にOSを開発しているとの情報も出てきています。しかしながら、現在スマホ用のOSとして主流になっている「iOS」や「Android」も出始めのころは問題だらけで、10年近くの歳月を経て今のような高い完成度になってきています。更に肝心のアプリが「iOS」もしくは「Android」用に開発されることを考えると、独自OSは現実的ではないと思われます。
いずれにせよ、怖いもの見たさ&新しいもの好きの方はともかくとして、問題が収束するまではHUAWEI製スマホは選択肢から外しておいた方が無難かもしれません。
当社では今後HUAWEIがどんな戦略を打ち出すのかをチェックし、もし独自OSを搭載したスマホがリリースされるようであれば購入して評価してみようと思っています。興味のある方は後日当社サイトをぜひ覗きに来てください。
スマホ以外のHUAWEI製機器は大丈夫なの?
スマホ以外にも、HUAWEI製品は日本でも多く利用されています。
例えばタブレットも人気ですが、こちらもOSにAndroidを使っている為、今回の措置でもろに影響を受けると思われます。
また、モバイルルーター等の通信装置にもHUAWEI製のものが多く、比較的大きなシェアを持っています。こちらはGoogleが直接関与はしていませんが、いくつかの部品でアメリカ製のものを使っている可能性はある為、今後は価格や品質面で違いが出てくるかもしれません。
その他にもパソコンやスマートウォッチなども国内に流通しています。これらも今後影響は出てくると思われます。いずれにせよ、HUAWEI製品を購入する際には今後は十分注意する必要がありそうです。
アメリカと中国の関係は当面要注意!
今回は誰もが普段から身近に利用しているスマートフォンに関連したトピックスでしたが、根本にあるのはアメリカと中国の関係です。
テレビでも連日取り上げられていますが、両国の貿易戦争は激化しています。
特に中国との輸出入を行っている企業は増えてきています。一見すると自社に直接関係ないと思われる場合でも、取引先が中国と取引を行っており、今後のアメリカの対応によってはこれまでとは異なる局面がいきなり訪れる可能性も十分にあります。
ニュースなどの情報を鵜呑みにするのも危険ですが、アンテナだけは張っておいた方が良い話題かと思います。