ポイント
- 基本的にWordpressの更新はやるべき。
- 自動更新にしていると思わぬ不具合が生じるケースもあり、注意が必要。
今日は完全な番外編です。最近、お客様から「Wordpressの更新はするべきか?」という質問を頂いた為、簡単に説明したいと思います。
まず、Wordpressについてですが、徐々に改善がなされており、バージョンアップしています。2018年2月末時点での最新版は「4.9.4」というものです。この最新版のリリースに合わせバージョンアップをすべきかどうかですが、基本的にはやった方が良いと考えています。
というのも、バージョンアップはWordpressのセキュリティ対策を行う場合もあり、逆に最新版にしていないと外部からの攻撃の危険にさらされているなんてこともあり得ます。
ではなぜ「更新はするべきか?」という質問が出るかについてですが、実はこのバージョンアップにより不具合が生じる可能性があるからです。
前回説明しましたが、CMSを利用していると、合わせて「テーマ」や「プラグイン」も使っているケースがほとんどです。この「テーマ」や「プラグイン」とWordpressは別々に開発されている為、Wordpressだけをバージョンアップしてしまうと、「テーマ」や「プラグイン」がうまく動作しなくなることがあります。
また、WordpressはPHPやMySQLといった仕組みの上で動いているのですが、これらにもバージョンがあり、やはり片方だけバージョンアップすると問題を引き起こすケースがあります。その為、いっそバージョンアップを行わない方が良いのでは?という考えも出てきます。
実際、弊社のお客様でもセキュリティリスクよりも日々の運用コストやバージョンアップによる不具合発生のリスクの方が大きいと判断し、バージョンアップを中止している方はいらっしゃいます。また、最近では自動的にバージョンアップが実行されるようになっていますので、ご希望に応じて自動から手動に設定を変更させて頂いています。
最終的にはホームページを持つお客様の判断を優先しますが、どういったリスクがあるのかを知った上で更新しないのと、何も分からずとりあえず更新しないのとでは全く異なる為、今回のお話をさせて頂きました。以下は参考までに、Wordpressのバージョンアップを行う場合の大まかな流れとなります。
WordPressのバージョンアップを行う場合の大まかな流れ
①バックアップを取る
まずは万が一の事態に備え、必ずバックアップを取りましょう。
色々なやり方がありますが、簡単な方法として「All-in-one wp migration」というプラグインを利用するのが便利だと思います。使い方は下記サイト様の情報が参考になると思います。
②Wordpressをバージョンアップする。
WordPressの管理画面から「今すぐ更新」を押せば更新を行えますが、うまく動かない場合は手動で行う必要があります。その場合は下記サイト様を参考にしてみてください。
FTPソフトというものが必要になります。FFFTPなどが代表的な無料で使えるソフトとして提供されており、操作が難しいソフトではないですが、今後も継続して自身で運用していこうとお考えでない方は、このあたりで諦めるのも手かと思います。
③Wordpressをダウングレードする。
サイトや管理画面の表記が崩れる、問い合わせフォームが動かないなど、不具合が発生してしまった場合は、元の状態に戻す必要があります。大体はWordpressを元のバージョンにダウングレードすれば解決します。下記サイト様が参考になると思います。