ポイント
- 作成及び作成後の修正作業について、お互いがどういった役割と責任、条件で行うのかを事前に業者と取り決めておく。
- 作成するホームページの著作権の帰属先はどこかを事前に確認しておく。
今日は実際にあったホームページ制作失敗事例の三件目です。
リラクゼーションサロンを経営されるM社様は、ある業者に依頼し、ホームページを作成してもらいました。
料金も手ごろで、期待通りのホームページが出来上がったので非常に満足していたのですが、後日、表記内容を変更する必要が出た為、業者に修正依頼を行ったところ、驚くような請求が届きました。
実施の修正作業費用は、私どもが聞いても割高ではないかと感じるほどでしたたが、定価がある訳ではない為、業者がその料金を提示したのであれば従わざるを得ないというのが実情でした。更にM社様にとって困った事態は続きます。
M社様は修正の度にこんな金額は払えないということで、修正は別の業者に依頼しようと思いましたが、著作権を理由に元の業者からは拒否されました。
どういうことかというと、このM社様のホームページの著作権は、作成した業者に帰属していました。その為、別の業者に依頼して勝手に修正することが認められなかったのです。
結局M社様はこのホームページは破棄し、新しく作り直すことになりました。
今回の失敗はなぜ起こってしまったのか。
まず業者との役割分担が明確でなかったことが挙げられます。実際にホームページを行う過程で必要な作業と、作成後に発生する作業に関してどういった分担と責任、条件で行うのかが決まっていませんでした。
ただ、これを行う為には、少なくてもホームページがどういった流れで作られるものなのかを知っておかなければなりません。
親切な業者であれば、事前にこういったことを説明してくれますが、効率化を優先して割愛する業者も少なくない為、皆さまに最低限知っておいて頂きたい事項を明日以降でご説明します。
また、著作権に関しては、業種、業界によって理解度はまちまちかと思います。専門書を読んで深い知識を身に着ける必要はありません。
「著作権を持っている人がその製作物に関する権利を有する」程度の漠然としたイメージだけ知っておいてもらえればまずは結構ですので、では作成するホームページの著作権は誰が有するのかだけはしっかり確認しましょう。
著作権に関してもう少し詳しく把握しておきたい方は、こちらのサイトの記事をご参考にされてはいかがでしょうか↓
著作権のネタ帳 様:Web制作関係者も注意!ホームページ制作と著作権