ここに注意
タダより高いものはない!無料のセキュリティアプリはNG!!
今はパソコンよりもむしろスマホのセキュリティ対策に意識を向けてもよいかもしれません。
目次
Windows10の場合のセキュリティソフトは必要か?
当社でも以前はパソコンを購入するとセキュリティソフトも合わせて購入するのが当たり前と考えていました。実際にパソコンの買い替えなどを支援させて頂く際には、必ず合わせて提案していました。
ですが、最近は少し状況が変わってきて、セキュリティソフト不要説も出るようになってきています。
その理由としては、Windows8から標準で実装された「Windows Defender」というセキュリティソフトが優秀だからと言われています。実際、セキュリティソフトの性能やパフォーマンスを評価している第三者機関(AV-comparatives)のレポートを見てみると、評価時期によってばらつきはあるものの、2018年の時点では95%程度の確率でウイルスを検知できているようです。
また、トレンドマイクロやマカフィーといった有料のウイルス対策ソフトを見てみると、さすがというべきか更に100%に近い検知率を誇っています。この2~3%の検知率の差をどう見るかは人それぞれだとは思います。
ただ、「Windows Defender」も常に改善はなされていることと、利用者側もパソコンを利用する上でのセキュリティ意識が向上してきている為、有料のセキュリティソフトが必須とは言えない環境になりつつあるのかもしれません。
Androidの場合のセキュリティソフトは必要か?
Android OSは今から10年ほど前に登場し、そこから一気に普及していきました。最近では仕事でほとんどパソコンを使わず、スマホだけで十分というケースもあります。そんなAndroid OSですが、セキュリティの方はどうかというと、技術的な詳しい説明は割愛しますが、非常に堅牢な作りになっているといわれています。間違って不正なアプリをインストールしてしまっても、アプリ同士が干渉できない作りになっているので、拡散されることがない、という理屈だそうです。
更にAndroidの場合は「Playストア」のようにアプリのインストール手段を限定している為、怪しいアプリの付け入る隙を防いでいます。では100%安全なのかといわれると、実はそうではありません。
理由の一つは、「Playストア」以外からでもアプリはインストールできてしまうことです。
そしてもう一つは「Playストア」経由でも不正アプリが混じっていることがあるということです。
「Playストア」経由でアプリを配信したい場合はgoogleにて審査が入りますが、莫大な数のアプリが存在する為、どうしてもその審査をすり抜けるものは出てきます。そうしてもぐりこんだアプリは、他のアプリに干渉できないと言われつつも、例えば、
・遠隔操作を行い盗撮・盗聴を行う
・宣伝広告を表示させて、アプリ購入を強要する
・偽の管理ソフトが個人情報を収集
といったことが事実として行われています。
iPhoneの場合のセキュリティソフトは必要か?
では次にiPhoneの場合はどうかを考えたいと思います。
iPhoneもAndroidと同様にアプリ同士が干渉できないような作りとなっています。更にiPhoneの場合は原則「App Store」以外からはアプリがインストールできなくなっており、Androidよりも更に堅牢と言えるかもしれません。それでもやはり、100%安全なのかといわれると、そうではありません。
確かにウイルス感染のリスクは低いかもしれませんが、怖いのはそれだけではありません。
例えばフィッシング詐欺のように、偽のサイトを作り、気づかずに個人情報などを入力してしまうと情報が盗まれてしまうといった手法もあります。
この場合にはいくらiPhoneが堅牢な作りだと言っても、対策は万全とは言えません。
こういった危険なホームページに引っかからないようにする為にも、セキュリティソフトなどは有効と言えます。
スマホが危険なのは身近で気軽な存在になったから!
以上のように、パソコン、スマホ共にOSだけではセキュリティ対策は万全とは言えません。それでもあえてどちらが危険かと問われれば、現状はスマホに注意すべきと考えられます。
その理由は、
パソコンと比べるとスマホはより身近で気軽な存在になっているからです。
パソコンではゲームをやらない人も、スマホゲームなら息抜きがてらやっていたり、欲しいと思った時にすぐに購入できるのでWeb通販を利用する方も増えています。加えて攻撃する側の手口も巧妙になっており、思わぬ落とし穴にはまるケースも増えてきています。
そう考えると、ビジネス用と割り切って注意しながら利用するパソコンに比べると、スマホの方がセキュリティ対策の必要性が増してきているのではないかと考えられます。
無料のセキュリティ対策アプリは有効か?
最近は無料のセキュリティアプリなどもたくさんあり、とりあえずの対策であればそれで十分ではないかとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ではそんな無料のセキュリティ対策アプリにどれだけの効果があるのか。上記でも出てきた第三者調査機関のAV-Comparativesが、Androidの「Playストア」に登録されているセキュリティソフトを、有害ウイルスの30パーセント以上を検知したのは780件中250件程度だったそうです。
つまり大半のアプリはろくに機能せず、言うまでもありませんがそれらは無料のものです。ちなみに、更に100%近い精度が出たものは20件程度あり、それらは昔から著名な有料アプリだったそうです。
また、更に恐ろしいのは一部のセキュリティ対策アプリ自体が実は不正な動作をしていたことが分かっています。具体的には一切セキュリティ対策の効果はなく、更に有害な広告をまき散らしていました。しかも、「Playストア」で一時的に1位を取るほど人気のアプリも含まれていました。これなら入れない方がまだマシです。まさに「タダより高いものはない」という事態も起きており、セキュリティソフトの利用も十分注意が必要と言えます。
※有害ウイルスの検知数を誤って「250件中780件」と表示していた為修正致しました。ご指摘頂いた方、ありがとうございました!
結局どうすべき?
結局のところ、セキュリティソフトは必須とは言えないが、入れておくにこしたことがないというのが結論です。
最近のセキュリティソフトはほとんどが1本買えば複数の端末で利用できるようになっています。もしパソコン用にセキュリティソフトを購入なさっているのであれば、余剰分がないかどうかを確認し、もしあればスマホやタブレットにも導入されることをお勧めします。
もしパソコン用にセキュリティソフトを導入されていない場合は判断に迷うところですが、普段からあまりセキュリティを意識せずスマホ等をご利用になっているのであれば、保険の意味でも導入なさった方が良いかもしれません。その際、無料のセキュリティアプリではなく、有料で知名度や歴史のあるソフトをご利用になることをお勧めします。
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当社ではセキュリティポリシーを定める支援も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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